第256話 直営店の役割と多店舗展開

第256話 直営店の役割と多店舗展開

多店舗展開の過程の中でフランチャイズシステムを活用して行こうと考える経営者の中で

直営店は何店舗ぐらい必要なのかと思っている経営者も多くいる様です。

飲食系でもシッカリと何店舗かの直営店でノウハウを組み立ててFCシステムを紹介している企業がある一方で非常に少ない直営店の実績少ない経験でFC加盟店を募集している企業もあるようです。

フランチャイザーがフランチャイジーに提供する商品・役務、経営のノウハウは、すべて過去の経験および実績によって裏付けられたものであることが求められますし、責任でしょう。

その意味で、FCシステムにおける直営店の役割をシッカリと認識して、提供するノウハウの実績に基づく裏付けを積み重ねることが必要です。 店舗数も少なく、経験も少ない中でシッカリと組み立てられているのか心配になります。

一般的にFCシステムにおける直営店の役割は 、商品のテスト販売のための店舗、オペレーションの組み立てのための実験店舗的要素、教育のための教育店舗等々。その他広告塔としての店舗。 その要素を含めて店舗の商圏及び売上データーにより、出店計画、立地選定のためのプロトタイプデーターが構築されます。

FCビジネスにおける直営店の役割という視点から考えると、どうゆう店が何店必要なのか答えが出てくると思います。

中にはFC店舗にその機能の一部を委ねて構築されているところもあると聞きます。
本部の役割は、ロイヤリティーの意味は問い直してみても遅くないのではないでしょうか。

もちろんその少数の直営店でその機能をシッカリ果たしているからこそFC加盟店募集をされていると思いますが。

FC化し、加盟店募集事業拡大に向かう、スピード感は必要です。しかし、加盟店はそのビジネスに大きな投資をします。そして10年、20年をそのビジネスに懸けているわけです。その信頼に応えるための努力はFC本部に求められると思います。

もちろん、これからはFCシステム自体も色々な角度から新しい考え方含めて取り組むことが必要ですし変わっていくのだと思います。

過去の経験にとらわれすぎないことが必要ですが、不変なのはFC加盟店がいて始めてFCシステムが成立するということです。 

FC加盟店継続的に(10年20年)このビジネスを続けることが必要です。そのための商品ノウハウを提供し続ける責任がFC本部にはあることを再度確認をしたいと思います。

多店舗展開で事業拡大を目指す経営者の皆様は、地に足をつけ経営をモデルとしてFCシステムの組み立てをし多くのFC加盟社継続的にビジネスに携わっていけるような成功モデルを構築したいものです。

また、それを担う経営者の皆様がFCシステムの評価を上げ、健全なFCシステムの育成に努力していくことが求められます。

日本におけるFCビジネスはまだまだ拡大していきます。特に運営、経営の高度化が要求される時代になります。体力のない中小零細の飲食店はこの高度な運営、経営のためのシステム化、生産性向上のためのIT投資に対応できない状況が発生します。

 その課題に対応するためにFC化の進行が必要になってくる時代に突入したと言えます。

東京オリンピック後をどう乗り切っていくのか対応が求められます。