第275話 新時代の幕開け
コロナ対応は大きな山を越えて、その実態が見えて来ました。
そして、第二波を警戒しその対策に余念がありません。
残念なのは、東京都でも新たな感染者の増加がみられ
夜の飲食店が槍玉に上がっている事です。
お酒を伴う飲食店を全て同一に論じていることに違和感を感じます。
今後、コロナウィルスと同居して行かなければならない時代
はどんな時代になるのでしょうか?
コロナ後は治療薬、ワクチンの完成が一つの節目になるでしょう。
それまではコロナウィルスと隣り合わせでの対応が求められます。
治療薬が開発された後は今までのインフルエンザの時の様に
全く同じ世界が広がるかと言えば非常に難しいと言わざる得ない。
それは、今回のコロナ禍のインパクトが非常に大きかったことは言うまでも無いが
行動を制限する自粛生活の中で、新たな発見もあった事が大きく影響するであろう
と推測される。
一つは在宅勤務でわかった、家庭内での大黒柱の存在のあり方。
中々平日の昼間に自宅にいることの居心地の悪さと、普段いることのない
お父さんの居場所。 新たな発見があったのではないでしょうか。
家族のあり方、仕事と家庭のあり方。見直される大きな機会となりました。
二つ目は仕事です。
在宅勤務が教える会社のあり方。会社に毎朝出勤して一緒に同じ場所で仕事を
することの意味はなんだったのか。本当に必要なのか。
ネットワークが繋がっていれば仕事ができる、会議システムを使えば打ち合わせもできる
今まで、顔を合わせなければ物事が進まないと思っていたことはなんだったのか。
テクノロジーの進化が大きく世の中を変え始めて来たこの流れは
加速します。大手企業はいまだに在宅勤務を続けているところが多いようです。
この状況は常態化して行くでしょう。それは働き方の変化に伴って
働く人の評価方法も変化するということにつながります。
時間から実績へ明確に評価軸が今までより変化します。
価値観の変化です。今までみんなが少しづつ違和感を持っていた事が
一気に進みそうです。
三つ目は飲食業を含む店舗型ビジネスの変化です
店舗に来てもらい、消費してもらう事で成立していたビジネスモデルが
大きな転機になりました。外出自粛でお客様が外出しない事が店舗型ビジネスに
大きな打撃を与えました。
このことは、飲食店は特にテイクアウト、デリバリーの販売チャンネルを広げる
事に活路を見出すキッカケとなった。店舗での販売チャンネルを広げる取り組みは
始まったばかりです。もっと精度を上げて本当にお客様に喜んでいただける商品の提供に
育てていきたいものです。
懸念するのは、喉元過ぎればで少し店舗にお客様が戻った時にこの販売チャンネルを増やしていく事
を放棄しないで取り組みを続けて欲しいと思います。
その事がより精度の高いビジネスモデルへと繋がっていきます。
客席数の限界を超えることが出来るのですから。
もう一方で、働く従業員をどう守るのか経営者に問われています。
経営者がコロナウィルスと営業継続と従業員を守る事をどうバランスを取ったか
取るべきなのか、問われています。その事を働く人は見ています。
ハードとソフトの両面での対応を仕組み化したいものです。
しかし、今後も今回の教訓はニューノーマル(新常態)として
世の中を変えて行くような気がします。
その世の中の変化をしっかりと捉えて、手を打っていくことが
経営者には求められています。