第564話経済不安の時代に「生き残るFC」と「淘汰されるFC」の決定的な違い
「景気が悪くなったら、外食もFCも厳しくなる」
これは、私が現場でよく聞く言葉です。
確かに、原価高騰・人件費上昇・人手不足という三重苦の中で、何も手を打たなければ厳しくなるのは事実です。
しかし一方で、不況下でも安定して成長するフランチャイズ本部・加盟店が存在するのも、また事実です。
その差はどこにあるのか。
Forbesの記事が示している「5つの戦略」は、まさに私がこれまで900店舗以上の現場で見てきた“勝ち残るFCの共通点”と重なります。
①「安さ」ではなく「生活に必要な価値」を売っているか?
不況になると、多くの経営者が真っ先に考えるのが「値下げ」です。
しかし、これは非常に危険な選択です。
実際に強いFCは、
・毎日使われる
・なくなると困る
・価格より“安心感”が選ばれる
こうした生活インフラ的な価値を提供しています。
経営者の皆さんに問いかけたい。
あなたのブランドは「節約対象」でしょうか?それとも「生活必需」でしょうか?
② 現場が複雑すぎないか?
不況下で一番苦しむのは、「人に依存したオペレーション」をしている組織です。
✔ ベテランがいないと回らない
✔ 教育に時間がかかりすぎる
✔ 数字管理が属人化している
こうしたFCは、景気の波をもろに受けます。
強いFCは違います。
**「誰がやっても、一定の成果が出る仕組み」**を持っています。
私はよく言います。
「マニュアルは“縛るもの”ではなく、“守るもの”だ」と。
③ 店舗フォーマットは時代に適応しているか?
来店客数が減った時、
「客が来ない」と嘆くだけで終わっていませんか?
実際に生き残っているFCは、
・テイクアウト
・デリバリー
・モバイルオーダー
・省人化オペレーション
などを“現場目線”で取り入れています。
ここで大切なのは、
「流行っているから導入する」のではなく、「自店の利益構造に合うか」という視点です。
④ ブランドは「本部のもの」になっていないか?
不況になると、消費者は「知らない店」より「知っている店」を選びます。
だからこそ、ブランドの信頼性は最大の武器になります。
しかし現場でよく見る失敗が、
✔ 本部だけがブランドを語る
✔ 加盟店が誇りを持てていない
✔ ブランドの定義が曖昧
という状態です。
ブランドは、本部と加盟店が“共通言語”として持つものです。
それがなければ、どれだけ広告を打っても意味がありません。
⑤ 加盟店を「仲間」として扱っているか?
最後に、最も重要な視点です。
強いFC本部は、加盟店を
「ロイヤリティを払う相手」
ではなく
**「共に戦う経営パートナー」**として扱っています。
✔ 出店過多をしない
✔ 収益構造を一緒に改善する
✔ 数字・人・仕組みを一体で支援する
不況は、本部の姿勢が一番露骨に現れる時期です。
経営者の皆さんに、最後の問いを投げかけます。
もし今、景気がさらに悪化したら、あなたの加盟店は本部を「頼れる存在」だと思うでしょうか?
不況は「経営の本質」を浮き彫りにする
経済不安は、避けられません。
しかしそれは同時に、ビジネスモデルの強さを証明するテスト期間でもあります。
フランチャイズは本来、
「再現性」と「仕組み」で勝つビジネスです。
だからこそ今、
・仕組みを磨き
・現場を守り
・加盟店と本気で向き合う
この姿勢があるFCだけが、次の成長ステージに進めるのです。
不況は脅威ではありません。
準備してきたFCにとっては、最大の追い風になる。
私は現場で、何度もそれを見てきました。
