第344話 海外目指す大手外食チェーン

外食大手各社が海外展開に積極的に舵を切り始めている

そんな内容が日経 MJで紹介されている。

海外が、ワクチンの接種も進み行動規制の回復が早いことから海外絵の投資を積極かしているようだ。

そんな内容を見てみます。

外食大手が海外に進出する動きが相次いでいる。すかいらーくホールディングス(HD)は9月末にも米国1号店を開業する。このほかイートアンドHDが9月中にも中国本土に再進出するほか、ゼンショーHDはフィリピンに進出する。コロナ下で国内店舗が苦戦するなか、外食需要がいち早く回復しつつある海外に進出し中長期の需要を取り込む。

 

すかいらーくHDは9月末にも、米シカゴにしゃぶしゃぶ料理の「しゃぶ葉」を出店する。シカゴの直営店を実験店と位置づけ、家族層の取り込みなど米国での需要動向をさぐる。米国で支持されるメニューや価格、客席のスタイルなどを検証し、今後のチェーン展開につなげる方針だ。

同社の海外店舗は台湾の63店舗のほか、マレーシアの2店舗など、アジアが中心だった。シカゴ出店を皮切りに今後は北米での店舗展開を視野に入れる

 

イートアンドHDも9月末にも、中国本土の商業施設に大阪王将を出店する。中間所得者のうち上位層を主要顧客として想定して、多店舗展開を目指す。中長期的には、海外事業を成長の柱のひとつとして育成する考えだ。

同社は14年に中国本土から撤退した経緯がある。ただ近年は中間所得者層の厚みが増しているため、店内の飲食メニューに加えて「食品販売も視野に入れることができる」とみて再挑戦する

このほか外食最大手のゼンショーHDは、年内にも主力の牛丼チェーン「すき家」をフィリピンに出店する方針だ。22年3月期は504店の新規出店を計画しているが、うち8割近い388店舗は海外での出店となる。グループ全体の店舗のうち、すでに過半は海外店舗が占めているが、海外出店を加速しさらにこの比率を高める。

 

トリドールホールディングスも7月末、うどん店「丸亀製麺」の英1号店をロンドンに開業した。初日は開店前から約100人の客が並び盛況なスタートを切った。年内にも5店舗に増やし、欧州での本格的なチェーン展開を検討する。

 

海外はコロナワクチンの接種が進み、外食需要の回復も比較的早い。吉野家HDの21年3~5月期の米国事業の既存店売上高は、コロナ前の19年3~5月期をすでに約5%上回る水準まで回復している。サイゼリヤも上海と台湾に限ると、21年8月期の第3四半期までの営業利益が、すでに通期での最高益を上回っている。

 

コロナ後を見据えても、海外市場はより力強い成長が期待されている。英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると25年のフードサービス市場の規模は、米国や中国では19年比で各1割強増えるが、日本は逆に2%減となる見通しだ。

 

また日本市場は長引くデフレでメニュー単価を上げにくい一方、人手不足で人件費がかさみ、高収益を狙うのが難しくなっている。いちよし経済研究所の鮫島誠一郎首席研究員は「海外のほうが値上げがしやすく、客単価がとりやすい」と指摘する。

 

度重なる緊急事態宣言の発令で、国内外食が本格回復するタイミングは見通しが一段と難しくなっている。

と報じている。

緊急事態宣言が解除されて、海外への投資変わらなく推移するのだろうか、推移を見守って行きたい。

 

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