第393話 ウイズコロナ時代の売り上げ確保

アフターコロナという話をよくしてきましたが、アフターコロナはいわゆるwithコロナということになりそうです。そしてインフルエンザと同じ扱いとなるのでしょうが、今後も周期的に新型のウイルス等の感染症との戦いは続くと考えた方が良さそうです。
 今回のコロナ禍の経験を風化させないことです。通常の店舗運営管理の基準をそこに合わせておくことが必要です。

そんな中で前回「アライアンス」と「シェアリング」について具体的な事例等もお話ししましたが、
もう一方で、お客様の飲食の利用に関する変化をしっかりと捉えて、集客方法、顧客の定着方法を考えていくことが必要になってきました。

 特に、インターネット等のWeb環境の変化、テクノロジーの変化は集客の方法も大きく変えてきています。
 外食はコロナで2020年は大きな打撃を受けました。2019年度対比で84.9%程度だったと思います。
特に2020年の4月は外食全体で60.4%程度に落ち込みました。その中は非常にばらつきがあった事が特徴的でした。洋風ファーストフードの102.8%からバブ・ビヤホール/居酒屋の8.6%と大きな差がありました。
 実はその流れは今も引きずっているようです。2022年7月の実績を見てもファーストフード全体では2019年度比112.1%、バブ・ビヤホール/居酒屋の53.3%。
 これは間違いなく消費者が飲食店を利用する意識と行動が変わってきている事を表しているのではないだろうか。
 飲食店のコロナ禍における集客方法の見直しやターゲット層の再定義が必要ではないかとFOODS CHANNELが伝えています。

飲食店が売上を伸ばすためには、以前のような集客方法だけでこれまでと同水準の売上にするのが難しくなっている。改めて、昨今の情勢やターゲット層に合わせた集客の見直し、売上アップに向けた改善を行うことが重要です。
飲食店の集客対策で特に気をつけるべき点は、消費者が飲食店を利用する範囲が変わっていることです。テレワークの推進や外出機会の減少、消費行動範囲の縮小などで、これまで以上に自宅付近でお店を利用する消費者が増えている。また、大人数での宴会やビジネス向けの接待などが減少しており、少人数や一人客での利用が増えている傾向にある。今後はこのような需要を狙い撃ちする施策が必要になるでしょう。
新規顧客を獲得する方法として4つの方法

新規顧客にアプローチするには、まずどうすればお店を知ってもらい、興味を持ってもらえるかを工夫することが必要です。基本的な手段としての4つの方法

1、 店頭PR・ポスティング
アナログな手法だが飲食店には最も効果的な方法の一つであると言えます。
どうしてもWeb系に走りがちですが、客観的に自店舗のお客様がどこから来ているか調べると、答えは自ずと出てきます。実は飲食店の売り上げの7割から8割は足元商圏からのお客様であることがわかります。繁華街店舗は別です。
 理にかなった手法と言えます。
2、 SNSツールの活用
まだお店を利用したことのないユーザーとも繋がる事ができる広告を出すこともできます。
ターゲッティングの精度が高いことも優位性があります。
しかし、運用が簡単なだけに企業イメージへの影響が大きい事を知っておく事が必要です。
3、 Webサイトの開設
自店舗のイメージを伝えやすい特徴があります。
サーバー代などの費用はかかります。また作成を外部に依頼するとコストがかかります。
更新、運用が大事です。
4、 グルメサイト/口コミサイト/Googleマイビジネス
目的を持った人が多数集まるので集客につながりやすい。
特にMEOは足元商圏を攻めるのにも重要な要素

これらを組み合わせて自店舗にあったウエイトで活用していくことが大事になります。

次回は固定客化、リピート化のための方法を考察します。

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