第394話 ウイズコロナ時代の売り上げ確保 その2
前回の393話ではウイズコロナ時代の売上確保策として新規顧客を獲得する方法としての4つの方法
をお送りしました。
新規のお客様を確保し続けることは飲食業に限らず非常に大事なポイントです。国の人口動体調査でも年間に10%の人が移動していると言っています。黙っていれば毎年10%のお客様が自然に減るということになります。
最低でも10%の新規顧客の獲得が必要です、これで前年並みということになります。ここからいくら上乗せするのかその活動が必要です。
もう一方で、せっかくお客様になっていただいた方が、引き続き店舗を使用してもらうための対策が必要です。美味しければお客様は来てくれる、それが一番の集客方だという経営者の方がいます。もちろんその通りです。でもそれ以外何もしなくても大丈夫かと言えば、そんなことはありません。
それは、これだけ競合が多い中でお客様に支持し続けていただく為にはお店をアピールし続けなくては、お客様はすぐにお店のことは忘れてしまします。
お店の経営者は店舗のファンはいつも店舗の事を思ってくれていると思っているでしょうが、普段はほとんど意識の中にはありません。何かきっかけがあった時に記憶の中にあったあなたのお店を思い出してくれるのです。
お店に足を運んでもらう為には、そのきっかけを作っていく必要があります。美味しければ口コミで来てくれるという甘い夢は捨てましょう。
美味しい料理(商品/サービス)を作ることと、お客様にその魅力を伝え利用していただき売りにつなげる、いわゆるマーケティングです。これが経営者が考えなければいけない重要な要素です。
お客様にその魅力を伝えるのに何が必要でしょうか?
最も大事なのは前回にお伝えした、新規顧客時に得るべき顧客リストです。
今、あなたのお店に顧客リストは何件ありますか?
お店の売り上げが月間300万円だとします。
客単価が800円だと客数は 3750名です。複数回使われる方もいるでしょう、でも3000名ぐらいのお客様に来店いただいているわけです。このお客様のリストがありますかと言う問いです。
お客様に連絡の取れるリストがありますかと言うことです。
3000名のお客様も放っておくとどんどん目減りして行きます。今回はそんなお客様にリピートしていただく為の方法を考察します。
今、多くのビジネスシーンでLTV(ライフ・タイム・バリュー)が重要だと言われています。
LTVとは Life Time Value(ライフ タイム バリュー)の略で、「顧客生涯価値」を意味します。
一人のお客様が生涯でいくらお店にお金を払ってくれるかと言う指標です。
これは、飲食店でも同様に重要な指標です。
その為にも重要なのが顧客リストです。
そして再来店いただく為の方法を4つお伝えします。前回同様FOODS CHANNELが伝えている内容をご紹介します。
新規顧客を獲得できても、繰り返し来店してもらわないと集客につぎ込んだ費用を結果回収できず、コスト高になってしまう可能性もあります。費用対効果を高く集客したり、売り上げの安定化に繋げたりするためには、新規顧客の獲得と同時に、リピーター増加に繋がる対策も大切です。
具体的には、実際にお店に訪れた顧客への直接的なアプローチが必要です。リピーター化のチャンスを逃さない施策として、以下の4つの方法を見ていきましょう。
1、ショップカード、ポイントカード
再来店を促す手段としては低コストで実施可能ですが、実施店舗も多く他店と比較して付加価値を提供しにくい点があります。顧客の興味を引くなどの工夫が必要です。
2、メールマガジン
メールマガジンは消費者が情報を取得する手段として普及率が高いというメリットがある。反面、飲食店がこれから始める場合はメールアドレスの収集がむずかしい。継続的なメルマガ運用を検討しているなら専用の配信ツールを導入した方が手間やリスクを軽減できます。
3、LINE公式アカウント
LINEアプリは、日本国内でも特に利用率の高いSNSとなっており、幅広い世代の人が使っている。そのため、新規登録や、既存顧客への販促に効果的なツールの1つです。
登録してくれた人に一斉に情報を伝えることができると言う便利さの反面簡単にブロックすることができ、配信数に注意が必要です。
4、スマホアプリ(店舗アプリ)
一度登録してもらうとファン化しやすいと言うメリットがある反面インストール・登録するまでのハードルが高いようです。
開発や導入にかかるコストは高くなるが、月額で利用できる店舗アプリサービスを提供する企業もあリます。
これからは店舗に定着してくれる顧客作りが重要課題になります。
飲食店の安定した利益確保を実現するには、来店客を定着させることが重要となります。そのためには、新規顧客の獲得をし、さらにピーターを増やしていくサイクルを作っていくことが大切です。