第328話 大きく変わるビジネス環境

最近の話題は、

今後どんな時代になっていくだろうか?

どんなビジネスが台頭してくるだろうか?

コロナ禍の与える影響はどうなるだろうか?

 

経営者の仲間と話しているとこんな話題が非常に多くでてきます。皆さん、コロナ禍で大きな打撃は受けているもののアフターコロナに向けて舵を切り始め果敢にチャレンジを始めています。

 

今後の社会はどのように変わっていくのでしょか、少し考えてみたいと思います。

私のセミナー等でもお話ししている内容をご紹介しましょう。

 

まず大きく影響を与えるであろう要素を考えてみましょう。

何と言っても第一番目にくるのは少子高齢化がもたらす人口減少が挙げられます。

日本の人口の減少は話題になり始めてからかなり経ちますが、今日明日急激に変化するものでないので実感として感じることが難しい部分でもあります。

 

2005年ごろの1億2千730万人が2045年ごろには1億人を割るであろうと予測されています。

20%ぐらいの人口減少です。もちろん生産性が変わらなければ、GDPは20%減少すると考えられます。でも人口構成を見るとシニア層の占める割合が非常に大きくなってくるのがみて取れます。

このことは何を意味するでしょうか?

 

外食で言えば、食が細くなる人が増えることです。そして食の内容も健康志向にシフトすると考えるのが妥当でしょう。

そう考えると、外食では25%から30%程度のインパクトが現れると考える方が妥当でしょう。

要は、30%の飲食店が減少すると考えることができます。

考えたくないことですが、現在でも供給側の過剰感が言われていますから。

この中で、勝ち残っていくためにどうすべきか?

これが経営者の課題です。

 

そして経営そのものは、高度化してより複雑化していくと考えられます。

人口減少社会の中でもう一つ考えなければいけないのが、就労人口の減少です。

1995年当時に8700万人と言われた就労人口は現在7300万人ぐらいになっているのではないでしょうか。約1300万人ほどの就労人口がいなくなっているわけです。この数字は東京都の人口に匹敵する数です。東京都が無くなったのと同じインパクトといくことです。影響が大きいはずです。

 

コロナ禍前の数年間は極端な人不足を感じていたはずです。急に人が集まりにくくなってきていました。この傾向はコロナ禍でわかりにくくなっているものの、変わることはなく益々激しくなると考えた方がいいでしょう。

このために経営者が考えるべきことは、まずは生産性の向上です。そのための仕組みづくりと人づくりでしょう。

もう一方では、自前主義からの脱却でアライアンス経営に舵を切りコアコンピタンスに集中することで生産性を上げることが大事になってきます。

もちろん外国人労働者の活用は活発に行われるでしょうが、その中の問題は日本の労働環境はアジア圏の求職者にとって決して魅力的な環境で無くなってきていると言うことです。日本の人気は以前ほどではないと海外人材を扱う人は口を揃えて言っています。アジアの他諸国も経済的な伸びが大きく働く環境としては魅力が増していると言うことのようです。単なる単純労働者の頭数としか考えない日本の企業を敬遠し始めていると言うことではないでしょうか。

 

我々のビジネス環境に大きな影響を与えるもう一つは「テクノロジーの進化」です。

 

次回はテクノロジーの進化が我々の経営に与える影響について考察します。

次回をお楽しみに!!

 

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