第329話 大きく変わるビジネス環境その2

前回に引き続き我々のビジネス環境に大きく影響を与えるであろう事柄についてお話をしています。

前回は最も大きな影響である少子高齢化がもたらす人口の減少についてお話をしました。

人口減少は少しずつ、少しずつ進行します、なかなかその脅威に気がつかないうちに気がついた時には大きな問題となって迫ってきます。

まさに茹でガエル状態と言ってもいいくらいなのかもしれません。

 

今回は、決して悪い影響とは言えないビジネス環境の変化です。

それは「テクノロジーの進化」です。

このテクノロジーの進化が我々のビジネスに与える影響は非常に大きなものがあると言えます。

もちろん良い意味でです。

前回の人口減少の時にも触れましたが、就労人口の減少はビジネスのあり方にも大きな変化を求めてきます。少ない働き手でより多くの成果を求められます。特に外食のような労働集約型と言われる業態でどのように克服するべきなのでしょうか。

 

答えははっきりしています。いかに生産性を上げるか、そのためにはいかに1T,IoT,AI,ロボットと大きく進化するテクノロジーをいかに活用するかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

 

ネットワークの進化はまずマーケティングの手法を変えました。集客にかける広告料に関しても旧来型のメディアをWeb関係、SNS関係広告が完全に上回っています。それだけWeb集客が効果的だと判断しているということです。

 

飲食店等の店舗紹介サイトが極端に増加しています。そしてそれ以外でもオーダーシステム、デリバリーサービス、決済システム、ウェイティングシステム、それにホームページ制作、POSシステム、受発注システム、店舗管理しステム、勤怠管理、会計システム、人材紹介、物件紹介サイト、クラウドファンディング、M&A.等々

 

飲食だけをみても多くのASP(アプリケーションサービスプロバイダ)・クラウドサービスの企業の多さに驚かされます。 5年前と比べると倍以上の企業数ではないでしょうか。

 

そして、驚かされるのがその価格です。10年、20年前は大手の外食でも自社用のシステムの構築に何十億も投資してシステムを作り上げていたものです。でも今はその時代のベンダーが汎用性のあるシステムを開発し、中小企業でも使える程度になっていることは喜ぶべきかもしれません。

 

また、ビックデーターがお客様の思考を分析し、メニュー開発、店づくり、コンセプトの構築へと応用されていきます。より的確なマーケティング手法が開発される事でしょう。

 

今後は、AI(人工知能)、とロボットが台頭してくると期待されています。

飲食店にロボットなんて、という経営者が多くいます。ロボットは決して工業用のロボットのイメージばかりではありません。コンピューター内にもロボットは存在するわけですから。

人工知能とロボットの融合が大きな変化を生むことは確かです。外食でも大手のチェーン店が導入を始めたときに一気に様相が変わると考えています。

今は、工業用のロボットを飲食店用にアレンジして提供しています。しかし、外食が本格的に導入を始めると、外食産業用のロボットメーカーが出現するでしょう。そうなった時に価格は一気に下がります。

導入を検討する飲食店の経営者はロボットの減価償却費と人件費の見合いでロボットの減価償却が低ければロボットの導入を真剣に検討するはずです。そんな時代がすぐそこにきています。

今、大手の外食は人工知能、ロボットの導入を真剣に検討しはじめている事は間違い無いでしょう。

 

この、テクノロジーの進化の流れに乗り遅れた企業はこれからの競争に取り残されることになることは間違い無いでしょう。

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