第381話 ビジネス活性化の切り札『仕組みづくり』

コロナ禍もひと段落というところでしょうか。今、企業はアフターコロナに向けて全速力で動き出しました。この難しい局面で取り組まなければならないのがビジネスの効率化です。

アフターコロナ下ではこの事を抜きに事業の存続は考えられないと言っていいでしょう。

そんな中、今多店舗展開のために考えておくべきことを挙げてみました。

 

多店舗展開の為にやらなければいけないことはたくさんありますが、特に重要なのが「人づくり」と「システム化」です。

 

「人づくり」に関しては皆さん人が育っていないと店舗展開はできないし、売上も確保できないと良く理解されているところです。でもそのために何をすべきなのか明確にしている企業は意外と少ないのかもしれません。これも実は「教育システム」てあると言えます。

 

システム化というと皆さんアレルギーがあるのかなかなか素直に取り組もうとされないところがあります。ましてや「システム化=IT化」と考えている経営者の方が多いようです。

システム化=情報システム コンピューターはちょっと専門家でないとわからない、「うちはまだ「システム化」の時期ではない」、という反応を示されます。

 

ここでいう多店舗展開における重要要素としての「システム化」は「仕組み作り」です。

多店舗展開で大事なのは、どの店舗でも同じレベルの商品が同じレベルのサービスで提供できることです。本店(多店舗展開モデル)の味が「再現できる」本店のサービスが「再現できる」仕組みづくりです。

 

一般的にシステム化イコールIT化と連想しやすく混同しがちですが、システム化とは、誰がやっても同じ成果を生み出せる手法や体制を総合的に表現した言葉です。

 

人が手作業で行う業務であっても同じ成果を生み出せる手法であれば、それは「システム化されている」といえます。ITを活用したシステム化は、手作業で行っていた仕組みを短期間で大量に処理し、人的ミスの割合を減らす装置化ということになります。

 

角川書店の国語辞典で調べると、 『 システム=①組織 ②制度 ③体制 』 などと書かれています。

システムとは、継続的に成果 / 結果が導かれる仕組みのことであり、 システム化とは、その仕組みを構築することであるとしています。

ここでは、 「 システム化 」 を “ 仕組み作り ” として定義したいと思います。

ただ、単なる仕組みではなく、 “ 継続的に成果 / 結果が導かれる仕組み ” であることが大事です。

 

今の時代ですから、せっかくある「IT」もうまく活用することが必要でしょう。

そこで多店舗展開の中でまずすべきことは

  •  ルールや手順が書かれた「マニュアル」をしっかり作成すること
  •  チェックリストでマニュアル通りに進められているかを確認すること

がまず最初にやらなければならないことです。

誰がやっても、同じ結果を継続的に得ることができる仕組みです。

 

プロの調理人でなければできないのであればそれは「属人化」と言えます。

全店にプロの調理人を配置していくことが必要になります。FC展開となった時に大きな障害となります。

 

多店舗展開を目指す時に「システム」を使うことで誰でも同じように「再現」できることが重要です。

 

 

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