第443話 フランチャイズ成功の鍵と7月実績

フランチャイズ成功の鍵:事例から学ぶ3つの要因

フランチャイズビジネスは、多くの起業家や投資家が注目する分野となっています。しかし、成功への道は決して容易ではありません。成功するフランチャイズとそうでないフランチャイズ、その違いは何でしょうか?今回は、注目のフランチャイズ成功事例から学ぶ、成功のための3つの要因を詳しく解説します。

  1. 本部のノウハウ:成功の土台
    • フランチャイズの成功の土台となるのは、本部のノウハウです。成功しているフランチャイズは、本部が持つ経験や知識をフルに活用し、それをフランチャイジーに伝えることで、全店舗での品質やサービスを一定に保っています。これにより、消費者からの信頼を獲得し、ブランド力を高めることができます。
  2. ブランド力:消費者の信頼を勝ち取る
    • ブランドの知名度や信頼性は、フランチャイズの成功において非常に重要な要素です。特に、長い歴史や実績を持つフランチャイズは、そのブランド力を最大限に活用し、新しい市場や地域に進出する際の強みとしています。
  3. 市場のニーズに応じた展開:柔軟な戦略が鍵
    • 成功するフランチャイズは、常に市場の変化や消費者のニーズに耳を傾け、柔軟にビジネスモデルやサービスを変えています。例えば、健康志向の高まりを受けて、健康を重視したメニューや商品を取り入れるなど、時代の流れに合わせた展開が求められます。

これらの要因を踏まえて、フランチャイズビジネスに取り組む際は、本部との連携やブランド力の向上、そして市場のニーズをしっかりと捉えることが、成功への鍵となるでしょう。これからフランチャイズビジネスを始める方や、すでに始めている方も、これらのポイントを参考にして、さらなる成功を目指してください。

日本フードサービス協会より7月の実績が発表になっています。内容を見てみましょう。

<外食市場 7月の動向>

人流回復が進み、気温上昇で夏の季節メニューが好調

<全体概況>

コロナの5類移行後は各地で花火やお祭りなどのイベント再開で人流回復が進み、インバウンドの回復と相まって、7月の外食需要は堅調に推移した。九州などで豪雨の影響を受けたものの、関東などでは好天が続き、全国の平均気温がこの100年余で最高を記録するほどの暑さの中、夏の季節メニューが好調、全体売上は114.2%となった。ただし19年比112.6%は、相次ぐ客単価の上昇と19年7月が長雨低温で売上不調だったことが背景にある。

<業態別概況>

ファーストフード業態

  • 全体売上は110.9%、コロナ禍前の19年対比では124.4%となった。

「洋風」は、季節メニューや新商品、コールドドリンクが好調で、売上107.3%。
「和風」は、定番商品の堅調と土用の丑のうなぎ需要もあり、売上114.8%。
「麺類」は、冷たい新商品が若年層や女性を中心に好評で、売上119.2%。
「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」が都心部でのインバウンド回復もあり、売上108.3%。

「その他」は、「カレー」が都心部の繁華街店舗で売り上げが回復、「アイスクリーム」は気温上昇で夏季キャンペーンが好調、売上115.7%となった。

ファミリーレストラン業態

  • 全体売上は前年比117.5%、19年比は104.2%となった。
  • 7月は、気温の上昇で冷たいメニューが好調。
    「洋風」は、半額クーポンなどで客数が伸び、売上118.7%。
    「和風」は、土用の丑のうなぎ需要もあり、売上118.4%。
    「中華」は、夏季フェアの中で特に辛いメニューが好調で、売上112.7%。
    「焼き肉」は、駅近繁華街の小規模店でも集客が回復し、売上116.5%となった。

パブ・居酒屋業態

  • 「パブ・居酒屋」は、気温上昇に伴う夏季キャンペーンもあり、ビール販売が好調。人流回復やインバウンド客の増加で、コロナ第7波の影響を受けた昨年7月との対比では売上129.5%となったが、依然として店舗減少が影響し、19年比では70.2%となった。

ディナーレストラン業態

  • 客単価の高いインバウンド客の回復が続いており、売上は121.1%、19年比では98.2%となった。気温上昇に伴い、SC等商業施設立地の店舗は好調も、一部の路面店では猛暑日など気温の高い日中に客足が鈍りがちであった。

喫茶業態

  • 猛暑日には一部で客足の鈍りがあったが、観光地、ターミナル、オフィス街立地の商業施設などで人流の回復が見られ、売上は122.3%、19年比では100.5%となった。

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