第451話 「外食チェーン」値上げで客が離れる店・離れない店の大きな違い

東洋経済オンライン 10/18(水) 9:32配信で最近の外食チェーンの値上げに関して伝えています。

記事の要約をお伝えします。

原材料費、電気代等の値上げにより売り上げは上がっても利益を大幅に落としている事例が多く見られます。

値上げによる売上特に客数の影響について見ていきましょう。

 

主要な外食チェーン企業は業績回復の兆しを見せており、特に8月の売上は前年比で増収が見られます。これは原材料の高騰によるメニューの値上げが影響していると見られ、客単価の上昇が寄与しています。しかし、客数は増加傾向にあるものの、コロナ前の水準には戻っていない企業が目立ちます。

リンガーハットは、フードコートでの存在感が強いが、値上げの影響で客数が伸び悩んでおり、2019年と比較してマイナスが続いています。特に、フードコートの客層が価格に敏感なため、値上げは客離れを招いている可能性があります。リンガーハットの店舗の多くは、生活密着型の商業施設に位置しており、これが客数減少の一因となっている可能性があります。

外食産業全体では、原材料や人件費の高騰により、多くのチェーンが値上げを余儀なくされていますが、その影響は企業によって異なります。値上げ幅が大きいと客数減少の影響が出る傾向にある一方で、サイゼリヤのように価格を据え置いている企業もあり、これが客数維持や増加に寄与している場合があります。

経済状況の変化、特にインフレの影響で消費者の外食に対する支出が抑制される可能性があり、特に食品やエネルギー価格の上昇が続くなら、消費者は外食の頻度を減らすかもしれません。この状況では、価格を抑える戦略を取っているサイゼリヤのような企業が、消費者の支持を集める可能性があります。

この記事から、外食産業が直面している複雑な課題と、消費者行動の変化にどのように対応するかが重要であることが伺えます。値上げは避けられない場合が多いですが、その実施方法とコミュニケーションが重要になってきます。

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