第459話 (米国最新事情) 2023年の食のデリバリー・テイクアウトのトレンド:グラブハブの洞察
2023年、食の世界はどのように変化したのでしょうか?グラブハブの最新レポート「2023 Delivered」から、アメリカ人の食習慣の変化が明らかになりました。このレポートは、数百万件に及ぶテイクアウトとデリバリーの注文データを分析し、今年の食トレンドを浮き彫りにしています。
スパイシーな味覚の台頭
2023年は、スパイスが大流行。シラチャやチポトレソース、ハラペーニョクリームソースなどの調味料が人気を博し、スパイシーな料理の注文が急増しました。特に、スパイシーポテトソフトタコスやスパイシーチキンサンドイッチ、スパイシーツナロールなどがトップ5にランクイン。バッファローチキンウィングは、最も人気のウィングフレーバーとして注目されました。
深夜のカフェイン需要
驚くべきことに、夜遅くのコーヒー需要が高まっています。午後5時以降のコーヒー注文が1000万件を超え、アイスコーヒーやキャラメルフラッペ、モカフラッペなどが人気を集めています。これは、日中の忙しさから解放された時間に、リラックスや集中のためにカフェインを求める人々の傾向を示しています。
牛乳の復活
アーモンドミルクやオーツミルクなどの非乳製品ミルクが流行する中、意外にも牛乳の需要が20%増加しました。全乳が最も人気で、2%牛乳やチョコレートミルクも好まれています。これは、コーヒー愛好家たちが自分好みのモカを作り出す傾向があることを示唆しています。
ソフトドリンクのトレンド
職場でのリフレッシュ休憩として、ダイエットコークが人気を博しました。オフィスでのソフトドリンク注文が17%増加し、TikTokでの#dietokebreakハッシュタグは4300万回以上再生され、トレンドになりました。
フライドポテトとサラダの意外な組み合わせ
フライドポテトは、2023年に最も注文されたサイドディッシュでした。しかし、単にハンバーガーやチキンサンドイッチと組み合わせるだけでなく、60万人以上の顧客がサラダとフライドポテトを組み合わせて注文しました。これは、健康志向と快楽を両立させる新しい食のスタイルを反映しています。
まとめ
グラブハブの2023年レポートは、アメリカ人の食習慣の変化を示す興味深いデータを提供しています。スパイシーな味覚の台頭、深夜のカフェイン需要、牛乳の復活、ソフトドリンクのトレンド、そしてフライドポテトとサラダの組み合わせなど、多様な傾向が見られます。これらのデータは、今後の食のトレンドを予測する上で貴重な情報源となるでしょう。