第263話 ピンチがチャンスと多店舗展開
第263話 ピンチがチャンスと多店舗展開
新型コロナ肺炎は猛威を振るっています。世界中に飛び火しパンデミックを起こしています。
日本はピークアウトした感はありますが、まだ毎日発症者が出ているようです。
海外では非常事態宣言が出されて、飲食店も全国で営業自粛等の報道もあります。
国内でも、営業はしているものの客足が落ちて非常に厳しい状況です。売上が80%落ちたというような話も伝わってきます。
こんな中で、売上を伸ばしている業態もあります。デリバリーと、テイクアウト等が大きく業績を伸ばしています。また、スーパーも好調のようです。
人が集まる場所、集まることを避けようという心理です。テレワーク等で在宅勤務が多くなりどうしても家での食事が多くなります。そのために食材を供給するスーパーが好調なのは理解ができるところです。
子供達が臨時休校となり、お母さん3食を自宅で作ることの大変さ、また仕事を持っているお母さんも増えていることから、お子さんの昼食用にお弁当の宅配が人気を集めていると報道されています。ワタミのお弁当宅配事業が好調と伝えています。
また、デリバリービジネスは総じて好調のようです。こうゆう時期ですから好調であることをアピールすることは控えられているようです。
このような状況を見ていくとピンチをチャンスに変えるヒントがここにあるようです。
飲食店は売上構成を、基本的に店舗に来店されるお客様頼りにしているところが非常に多いく、大半の飲食店の売上構成です。
ここで考えるべきは販売チャンネルの可能性です。飲食店で販売チャンネルはどのくらいあるでしょうか?
そして、その販売チャンネルにチャレンジしていますか?と問いたいと思います。
昨今のテクノロジーの進化に伴って多くの可能性が生まれてきています。
- 店舗での売上
- テイクアウト
- 宅配(デリバリー)
- 通販
ちょと考えただけでも4つの販売チャンネルが思い浮かびます。
1番目は当然店舗へ来店いただくことです、高い家賃を払って営業をしていく上では大事なことです。
しかし、今回のような事態では店舗に来てもらえないわけですから、広告等の効果は限定的といえます。
2番目のテイクアウトは大きな力を持ちます。もちろんテイクアウト用の商品開発(料理)は必要です。その料理を入れるパッケージ、そして何よりもお客様が召し上がるタイミングで美味しく食べていただける状態を作り出せるか工夫が必要です。
そして3番目のデリバリーは、テイクアウト用の商品開発がその延長線上にあるといえます。
特にお客様がデリバリーを頼むタイミングは、今食べたいということです。そのニーズをしっかりと満たしてあげることが大事です。お届け時間がいかに大事かがわかります。
普通の飲食店でも「出前館」「ウーバーイーツ」等のデリバリー専門ビジネスの台頭でデリバリーという販売チャンネルの活用が可能となりました。デリバリー要員を抱えることができなかった店舗でも気軽にデリバリーに参入してきています。
ゴーストレストランのように店舗を持たないデリバリー特化型のビジネスの台頭もその一例です。
4番目の通販サイトを活用している飲食店が増えてきました。
ホームページを持ち、通販サイトも多くなってきており環境は整いました。
自社の自慢のドレッシング、調味料。冷凍品、レトルト品と開発は加速しています。
今後大きな市場を作っていくでしょう。
大変な時期に突入していますが、必ず終わりは来ます、その時に巻き返しができるように、この機会に売上構成の一つとして、販売チャンネルという視点からビジネスを見直してみてはいかがでしょか。