第491話 外食6月実績
日本フードサービス協会より6月の実績が発表になっています。
内容を見てみましょう。
<外食市場6月の動向>
遅い梅雨入りで客数は増えたが、物価高騰が実質消費を抑制
<全体概況>
6月は、前年より土曜、日曜がそれぞれ1日多く、また梅雨前線の停滞で全国的に梅雨入りが遅く、雨天日が少なかったことにより、街の人出が増え、訪日外国人客の需要も変わらず堅調で、外食全体の売上は前年比112.4%となった。だが終わりの見えない物価高騰の中で、値頃感のある商品へ移行する消費者が増え、実質消費支出は減少傾向にある。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・FFは好調が続き、売上111.9%となった。
「洋風」は、夜間メニューの充実、ランチメニューの値下げなどが貢献し、売上は110.7%。
「和風」は、クーポンやアプリによる集客、新規出店などが奏功し、売上112.2%。
「麺類」は、新商品や冷たいメニューが好調で、売上は114.6%となった。
「持ち帰り米飯/回転寿司」は、15日の「父の日」に向けたキャンペーンを展開、特に西日本では価格訴求型メニューへの反応が良く、売上は105.5%となった。
「その他」は、「アイスクリーム」の価格割引キャンペーンが好評で、売上127.8%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売上114.7%となった。
「洋風」は、父の日をはじめ週末の客数増に接客要員などを増やして対応、売上は114.0%となった。
「和風」は、食べ放題キャンペーンや訪日外客に人気のメニューが貢献し、売上116.6%となった。「中華」は、生ビール割引キャンペーンなどにより、売上113.9%。
「焼き肉」は、土休日が多い曜日回りと団体客の取り込みで、売上114.9%となった。。
■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、「パブ・ビアホール」で雨天の少ない天候が売り上げを押し上げ、「居酒屋」では訪日外客の需要もあり、売上106.8%となった。
■ディナーレストラン業態
・人手不足問題は深刻だが、夜間の利用がやや増え、訪日外客の底堅い支持と相まって、売上111.2%となった。
■喫茶業態
・遅い梅雨入り、SNSを活用した集客、月後半の高気温に対応した冷たいドリンク類の好調などにより、売上は109.8%となった。