第509話お米の高騰と10月実績
新米が出始めてもお米の価格が下がらない。
米価格の高騰と供給不足が続き今年の新米価格は昨年の約1.5倍に達し、買い控えが発生している。
市中在庫の不足や高温障害による品質低下が背景にあると言われている。
大手卸売業者が高値で米を買い占める動きが見られ、価格が元に戻らない可能性が高い。
ある専門家は米価格高騰と供給不足は、現行政策の継続による供給調整の失敗が主因であり、生産調整の見直しや直接支払い制度の導入が提案されている。食料安全保障と地方再生に直結する問題として、石破首相のリーダーシップの下で抜本的な改革が期待されるが、実現には自民党内の調整や法改正が必要である。
お米の高騰に関してはまた別の機会に報告します。
日本フードサービス協会より10月の実績が報告されました。
<外食市場10月の動向>
キャンペーンや訪日外客により売上堅調
<全体概況>
本年10月は、前年に比べ日曜日が少ない曜日回りとなり、業態によっては客数などに影響が出た。しかし、各種販促キャンペーンの堅調に加え、まだ気温の高い日があり、依然夏向けの商品も堅調であったことや、また月間の訪日外客数が過去最高を記録したことなどから、外食全体の売上は前年比106.1%となった。なお依然としてコメをはじめ原材料費の高騰も続いており、経営の圧迫要因となっている。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・FFは前年対比の売上106.6%となった。
「洋風」は期間限定の季節メニューや、ゲーム業界とのコラボ企画が好評で、売上は104.3%となった。「和風」はCMによる訴求や値引きキャンペーンで集客し、売上112.2%。
「麺類」は郊外ロードサイド店舗の拡充や、高温傾向により冷たいメニューが堅調、観光地での訪日外客の賑わいもあり、売上は112.1%となった。
「持ち帰り米飯/回転寿司」は、休日数が少なかったことなどによる客数減もあったが、売上は100.4%となった。
「その他」は「アイスクリーム」「ドーナツ」がハロウィーンのキャンペーンで売上を伸ばし、前年比106.6%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売上105.7%となった。
「洋風」は、月初及び月末の悪天候がやや影響したところもあったが、クーポンや期間限定のデザートなどの好評もあり、売上106.7%となった。
「和風」は、高温で鍋メニューが振るわなかったものの、秋メニューのフェアが奏功したことなどから、売上106.5%となった。
「中華」は特産食材のキャンペーンが奏功し、また創業記念クーポンにより集客したところがあり、売上103.8%。
「焼き肉」は、休日が一日少ないことの影響で、客数に影響があったものの、価格改定とキャンペーンの効果により、売上102.7%となった。
■パブ・居酒屋業態
「パブ・居酒屋」は、ビジネス街立地の店での休前日の好調に加え、訪日外客の集客が増え、売上堅調。高温傾向により日本酒の熱燗などは振るわなかったが、ビールの売れ行きが堅調で、売上104.6%となった。
■ディナーレストラン業態
休日が少ないことなどで客数に影響があったところが一部あったが、訪日外客需要の好調が続き、売上101.3%となった。
■喫茶業態
10月に入っても続く高温傾向により、冷たい飲み物が好調、テラス席の需要もあり、前年比107.6%となった。