第526話(最新米国情報)話題の新興チキンチェーンが続々登場!成長の秘訣を探る

近年、アメリカのファストカジュアル市場ではチキンを主力商品とする新しいブランドが続々と登場しています。かつてハンバーガーが主役だったファストフード業界も、消費者の健康志向の高まりや新たな味覚体験への欲求に応え、チキンを中心としたチェーンが市場を席巻しています。

例えば、オハイオ州シンシナティで今月初めに旗艦店をオープンした「ノーブルチキン」。ここはスポーツバー形式で人気を博した「ウィングス・アンド・リングス」を運営する企業が立ち上げた新ブランドです。元々、地元コンテストへのウィング出品がきっかけとなり生まれたノーブルチキンは、骨なしフライドチキンを主軸に据え、中西部や南部、南西部地域への積極的なフランチャイズ展開を計画しています。

一方、カリフォルニア州ではタイ風チキンライスの専門店「ルースター・アンド・ライス」が着実に店舗数を増やしています。揚げ物を主体としないヘルシーなメニュー構成で、消費者に「栄養価が高く高タンパク、しかも低コスト」という魅力を提供し好評を得ています。このブランドは既に10店舗を展開中で、さらに新規出店を加速しています。

またテキサス州では、「アーバンバード・ホットチキン」が人気急上昇中。元ウィングストップのフランチャイズ経営者が始めたこのブランドは、スパイシーなホットチキンを看板商品とし、辛さを細かく設定した多彩な味付けで消費者の幅広い嗜好をカバーしています。今年末までに州内の直営店を29店舗まで拡大し、その後フランチャイズ展開にも乗り出す予定で、急速な規模拡大が見込まれています。

さらにアトランタ発の「ポンコチキン」は、日本風パン粉で米ぬか油を使って揚げた健康志向のチキンテンダーを提供して注目されています。一度は経営破綻したものの、その味と健康志向に魅了された現オーナーが再起をかけてフランチャイズ化。現在では複数店舗展開が本格化しており、ジョージア州にドライブスルー店のオープンも控えています。店舗併設のベーカリーでケーキやクッキーを提供するなど、顧客層を広げる取り組みも功を奏し、安定した売上を記録しています。

こうした新興チキンブランドが成功している背景には、「骨なしフライドチキン」「健康志向」「多彩な味付け」など、現代の消費者ニーズに合致した商品設計があります。また、コロナ禍以降、飲食業界全体で健康や品質への関心が高まっていることも追い風となっています。加えて、フランチャイズによる拡大が積極的に進められ、業績拡大を実現していることも共通しています。

業界では「チックフィレイ」や「レイジング・ケインズ」といった大手チキンチェーンの成功事例に触発され、新しいブランドが続々と誕生しています。これら新興ブランドが大手との差別化を図りながらどのように消費者の支持を獲得し、さらなる成長を遂げていくのか、今後の展開にますます注目です。

Restaurant Business参照

 

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